太田母斑様斑点 (ABNOM)

太田母斑様斑点(ABNOM)は、成人後に顔の両側に色素ができる後天性の真皮色素疾患です。色素が真皮にあるため、皮膚が青みがかって灰色を帯びて見えます。

皮膚の断面で色素がある深さを示した図解(イラスト)で、写真ではありません。左には表皮と真皮の境界にまたがって広がる淡い褐色の板として肝斑を、右には真皮の上の方に散らばる青みがかった灰色の点として太田母斑様斑点を描いています。表皮と真皮の厚さ、色素の広がりと大きさは例示です。

図は色素がある深さを示した例示で、実際の皮膚とは異なる場合があります。どちらかは診察で確認します。

  • 色素がある場所

    真皮

    色素が真皮に散らばっているため、青みがかって見えます。

  • できる場所

    両側の頬骨

    額・こめかみ・目の下・鼻根部に広がることもあります。

  • できる時期

    成人後

    20代前後に受診する場合が多いです。

  • 治療

    色素レーザー

    真皮の色素を狙うレーザーで、色素を細かく砕きます。

太田母斑様斑点をひと目で

太田母斑様斑点(ABNOM)は、真皮に色素が散らばり、青みがかった点のように見える後天性の色素疾患です。

  • 両側の頬骨にでき、病変が古いほど範囲が広がる傾向があります。
  • 色は黄褐色・青褐色・灰青色と人によって異なり、古い病変ほど灰青色に変わる傾向があります。
  • 女性にはるかに多く見られます。
  • 肝斑に見えやすいため、肝斑だと思って肝斑の治療だけを長く受けている場合があります。
  • 治療の中心は色素レーザーで、一、二回では終わらず、何回かに分けて行います。

どの色素なのかはどう見分けますか?

見た目とできる場所、似た疾患との違い

  • 両側の頬骨に点のような色素ができました

    太田母斑様斑点は顔の両側、なかでも頬骨によくできます。点のように散らばって現れ、額・こめかみ・目の下・鼻根部まで広がることもあります。

  • なぜ青みがかって見えるのですか?

    色素が真皮にあると、光が皮膚の中で散乱し、青みがかった灰色の色に見えます。病変が古いほど、この色調が目立つ傾向があります。

  • 肝斑だと思ってレーザートーニングだけを長く受けていました

    太田母斑様斑点は肝斑に見えやすいです。肝斑は淡い褐色で、毛穴と汗の出口が色素から外れて見えるのに対し、太田母斑様斑点は点のように散らばった青み・灰色の色調を帯びます。二つの疾患は必要な治療が異なるため、見分けることが治療の出発点です。

  • 太田母斑と同じですか?

    異なります。太田母斑は多くが生まれたときや幼少期から、主に顔の片側にでき、目や粘膜に及ぶことがあります。太田母斑様斑点は成人後に顔の両側にでき、目や粘膜には通常できません。

  • 成人になってからできたのですが、もともとそういうものですか?

    太田母斑様斑点は後天性にでき、成人後に20代前後で見つかる場合が多いです。

どのように診断し、治療しますか?

診断が先、色素レーザーが次

色素は診断なしにレーザーから決めることはしません。見た目と場所、色素がある深さを確認したうえで、方法と強さを決めます。

3D撮影とAI分析の結果は参考資料として使い、最終的な診断と施術計画は皮膚科専門医が立てます。

  • 色素の分布を確認

    目では見えにくい色素の分布は、3D分析で指標化してカウンセリングの参考にします。分析結果が診断に代わることはありません。

  • レーザーで砕く

    真皮の色素を狙って色素を細かく砕き、砕かれた色素は体が少しずつ処理します。

  • 強さを決める

    強く使うことがよいわけではなく、皮膚の状態に合わせて強さを決めます。色素沈着ができやすい皮膚にはより慎重にアプローチします。

肝斑とはどう違うのですか?

色素がある層と見た目が異なります

どちらの疾患も顔に色素ができますが、色素がある層と見た目が異なります。太田母斑様斑点は真皮の色素なので青みがかった点として、肝斑は淡い褐色の板として見えます。

見た目と場所で区別します

二つの疾患の見た目と、色素がある層をまとめたものです。診察で確認し、見分けが難しいときはダーモスコピーが役立ちます。
疾患見た目場所と深さ
太田母斑様斑点 (ABNOM)青み・灰色を帯びた点が散らばった形両側の頬骨、色素は真皮
肝斑淡い褐色の板、毛穴と汗の出口が色素から外れて見える表皮にあるか、表皮と真皮にまたがる場合が多い

カウンセリングから経過確認までどう進みますか?

確認、計画、施術、経過

  1. カウンセリングと診察

    色素の見た目と場所、できた時期を確認します。範囲と深さによって計画が変わります。

  2. 見分け

    肝斑との区別が難しいときは、色素の分布と深さをさらに確認します。ウッドランプだけでは色素の深さを分けるのが難しいです。

  3. 計画

    色素の深さと範囲、肝斑が一緒にあるかどうかに合わせて強さを決めます。

  4. 施術と経過確認

    一、二回では終わらず、何回かに分けて行います。間隔と回数は経過を見ながら決めます。

施術後はどうケアしますか?

紫外線対策と色素沈着

色素治療の後は、紫外線対策を続けることが大切です。日光への曝露は色素沈着を強めることがあります。

施術した場所が一時的に濃くなる色素沈着ができることがあります。

色素が薄くなる速さは人によって異なります。

治療前にあらかじめお伝えいただきたいことはありますか?

色素沈着ができやすい皮膚、肝斑の併存、治療後の反応

太田母斑様斑点は診断と見分けが先です。該当しそうなことはカウンセリングで先にお伝えください。

カウンセリングで先にお伝えください

  • 色素沈着ができやすい皮膚でしたら、カウンセリングで先にお伝えください。
  • 肝斑が一緒にあると色素沈着がよりできやすく、治療後に肝斑が新たにできるか濃くなることがあります。

治療後に現れることがある反応

  • 見分けずに治療すると、色素がかえって濃くなることがあります。

太田母斑様斑点についてよくある質問

顔のどこにできますか?

両側の頬骨にできる場合が多いです。額・こめかみ・目の下・鼻根部に広がることもあります。

女性に多いですか?

女性にはるかに多く見られます。家族に似た斑点がある場合もあります。

色は人によって違いますか?

黄褐色・青褐色・灰青色と異なります。

治療は何で行いますか?

治療の中心は真皮の色素を狙う色素レーザーで、どのレーザーを使うかは診察で決めます。

何回、どのくらいの間隔で受けますか?

回数と間隔は経過を見ながら決めます。色素の深さと範囲によって計画が変わります。

肝斑が一緒にあるとどうなりますか?

同じ顔に一緒にあることがあります。肝斑が一緒にあると色素沈着のリスクが高まり、治療結果にも影響することがあるため、より慎重に強さを決めます。

施術後に色素沈着ができることがありますか?

できることがあります。施術した場所が一時的に濃くなる色素沈着で、色素沈着ができやすい皮膚でしたらカウンセリングで先にお伝えください。

真皮の色素は治療が難しいですか?

真皮にある色素は表皮の色素より反応しにくいため、何回かに分けてアプローチします。

自分の顔の色素が太田母斑様斑点かどうか、カウンセリングで確認してください

江南 The Other皮膚科で色素の見た目と深さを確認し、肝斑との区別と治療計画をご案内します。

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