油分・皮脂

皮脂過多とは — 毛穴の開きとどう違うか

作成
The Other皮膚科 医療チーム
公開
2026.10.09

洗顔して1〜2時間もすると額と鼻がまたテカり、午後には化粧が崩れてしまう — そんな悩みを抱える方は少なくありません。皮脂がどれだけ出ているかは、毛穴がどれだけ開いて見えるかとは別の問題で、測り方も違います。このページでは、皮脂とは何か、なぜ増えるのか、そして皮脂を抑えるために使われる方法それぞれにどの程度の根拠があるのかを説明します。

皮脂腺精密ターゲット施術

皮脂過多とは?

鏡を見ると、額や鼻、頬の前のあたりを中心に油分が浮いていて、あぶら取り紙で押さえてもしばらくするとまたテカってきます。午後になるとメイクが浮き、よれてしまいます。

皮脂は皮脂腺でつくられ、毛穴を通って出てくる油性成分の混合物です。組成を見ると、トリグリセリドと遊離脂肪酸が合わせて57.5%で最も多く、ワックスエステルが26%、スクワレンが12%、コレステロールとそのエステルが4.5%を占めます。皮脂には、紫外線から肌を守る、抗菌作用をもつ、脂溶性の抗酸化物質を肌表面へ運ぶ、特定の脂質を通じて炎症反応を調節する、といった役割があると考えられています。つまり、皮脂があること自体が問題なのではありません。

どのくらい出ていれば多いのかは目で見分けるのが難しく、計測して判断します。成人の平均的な皮脂分泌速度は3時間あたり1mg/10cm²と報告されており、3時間あたり1.5mg/10cm²を超えると過剰とみなされます。反対に、3時間あたり0.5mg/10cm²を下回ると乾燥症状が出ることがあります。これらは診療室で機器を使って測る単位であり、鏡やあぶら取り紙に当てはめられる基準ではありません。

皮脂の分泌を主に調節しているのはアンドロゲンです。とくに5α-ジヒドロテストステロン(DHT)が皮脂腺の分化・増殖と皮脂の産生に中心的な役割を果たし、皮脂腺細胞はテストステロンをDHTに変える5α-還元酵素を発現しています。この酵素を阻害すると皮脂が減ることが報告されています。そのため分泌量は年齢と性別によって変わります — 生後まもなく減り、思春期に急に増え、女性では閉経後、男性では60〜70代になってようやく再び減ります。男性が女性より全般に分泌量が多いのはテストステロン値の違いで説明され、女性でも排卵期には分泌が増えます。

皮脂が酸化するとどうなるかは、実験レベルで一部わかっています。皮脂中のスクワレンが酸化してできるスクワレン過酸化物は、動物実験で面皰(コメド)を誘発し、細胞実験では角化細胞の増殖を促しながら炎症性メディエーターを増やしました。ただし、これは動物と細胞のレベルで観察されたことで、人の肌でどの程度はたらくかまでは示していません。

毛穴の開きとはどう違いますか?

皮脂の多い方は毛穴の悩みも一緒に抱えていることが多く、二つを一つの問題としてまとめて考えがちです。しかし皮脂過多と毛穴の開きは、そもそも測っている対象が違います。

皮脂過多は、皮脂腺が出す量の問題です。3時間あたりmg/10cm²という単位で、皮脂計測器で測ります。毛穴の開きは、肌表面にある孔の面積、つまり構造の問題です。研究では、拡大画像を画像解析で測る方法が使われました。単位が違うので、片方の値がよくなったからといって、もう片方もそれにつれて動くとは言えません。

同じ施術で二つの値がともに下がったという小規模な報告はあります。けれどもそれは、一つの施術が二つの指標を同時に動かしたという観察であって、一方が他方の原因であるという根拠ではありません。どちらを先に扱うべきかという問いへの答えも、このページで確認した文献にはありません。何が主な悩みなのかによってアプローチが変わるため、診療で両方をあわせて確認します。

毛穴の開き

測る対象
肌表面にある孔の面積。拡大画像を画像解析で測る
確認された基準値
広い・狭いを分ける数値の基準は、このページで確認した文献にはない
主な調節因子
何が孔の大きさを決めるのかは確認できなかった
一つの施術でともに動くか
ある小規模研究で毛穴の面積が減ったという報告がある

皮脂過多

測る対象
皮脂腺が出す量。3時間あたりmg/10cm²の単位で計測器で測る
確認された基準値
成人平均が3時間あたり1mg/10cm²、1.5mg/10cm²を超えると過剰
主な調節因子
アンドロゲン、とくにDHTとそれをつくる5α-還元酵素
一つの施術でともに動くか
同じ研究で皮脂もともに減った — 因果の根拠ではない

どのような治療を行いますか?

皮脂を抑える方法は一つではなく、方法ごとに根拠の重さも違います。

一つ目はレチノイドの処方です。The Otherでは、肌の敏感さと皮脂量に応じてトレチノイン、アダパレン、トリファロテンなどの医療用医薬品を選んで処方し、正しい量と頻度をお伝えする「リタッチングガイド」を併用します。トリファロテンの添付文書が定める使い方は、夜、清潔で乾いた肌に薄く塗り、治療を始める時点から保湿剤を一緒に使い、刺激が強ければ塗る頻度を減らすか中止する、というものです。ただし、外用レチノイドが皮脂の分泌量そのものをどれだけ下げるのかは、このページで確認した文献では答えにくいところです。妊娠・授乳と紫外線に関する制約がはっきりした薬なので、処方の前に確認すべきことを続けて書きます。

アダパレンやトレチノインを含む外用薬は、添付文書上、妊娠中または妊娠を計画している場合には使いません。アダパレンの欧州の添付文書は妊娠と妊娠を計画している女性を禁忌と明記しており、クリンダマイシン・トレチノイン配合剤の添付文書も同様です。トレチノイン含有製剤は、妊娠可能な女性に治療中と中止後1か月間の確実な避妊を求めています。トリファロテンは臨床試験のデータで主要な先天異常との関連は確認されていませんが、動物ではヒトの曝露量の800倍以上で胎児の異常が見られたため、三つの成分を同じ強さでひとくくりにせず、成分ごとに判断します。添付文書の表現は国によって違いがあるので、処方の前に妊娠の有無と妊娠の予定をお知らせいただく必要があります。

授乳中の場合は成分によって異なります。アダパレンの添付文書は授乳中の使用を認めつつ、乳児との接触を避けるため胸部には塗らないよう定めています。一方、クリンダマイシン・トレチノイン配合剤の添付文書は授乳中の女性には使わないよう定めています。トリファロテンはヒトの母乳に関するデータがないため、授乳中はできるだけ狭い範囲に、できるだけ短い期間だけ使い、乳頭と乳輪には直接塗らないこととされています。「授乳中はすべて使えない」とまとめてしまうと添付文書と食い違うため、どの成分を使うかに応じて診療で決めます。

日焼けした肌にはレチノイドを塗りません。添付文書は、日焼けが治るまで使用を延期するよう定めています。目と唇、小鼻のわきのしわ、粘膜にも塗りません。塗った部分が過度に赤くなったり腫れたり、水疱やかさぶたができたりした場合は、肌が回復するまで中止するか、耐えられる程度まで減らす必要があるため、その状態で自分の判断で量や回数を増やすことはしません。

内服のイソトレチノインは、妊娠中または妊娠の可能性がある場合には絶対禁忌です。添付文書は枠囲み警告で、妊娠中または妊娠の可能性がある患者はこの薬を使用してはならないと記しています。どの用量でも、短い期間であっても、服用中に妊娠すると命にかかわる先天異常が起こる危険がきわめて高く、報告されている異常には顔・目・耳・頭蓋・中枢神経系・心血管系と胸腺・副甲状腺の異常が含まれます。服用を始める前と服用中、そして中止後まで、確実な避妊と定期的な妊娠検査が求められます。テトラサイクリン系抗菌薬とビタミンAのサプリメントは併用しません。このページで説明している治療は外用薬と施術を中心としており、内服薬が必要な状態かどうかは診療で判断します。

二つ目は食事と生活習慣のコーチングです。根拠をそのまま書くと、こうなります — グリセミック負荷の低い食事を12週間続けた無作為化比較試験で、ニキビの病変の数が対照群より多く減り、著者らは体重減少の効果と食事の効果を切り分けられなかったと記しています。同じ研究グループの別の論文では、皮膚表面脂質の脂肪酸組成が変わりました。皮脂の分泌量が減ったという結果ではありません。高グリセミック負荷の食事や乳製品がインスリン・IGF-1のシグナルを高め、そのシグナルが皮脂腺の脂質合成経路を刺激するという説明が示されてきましたが、これは観察データにもとづく解釈の枠組みです。

三つ目はLow Pulse PTTです。パルス幅(Pulse Width)を低くしたThe Otherの設定を用い、皮脂腺の領域に熱を集中させる方法で行います。この設定が組織にどのような変化を起こすのか、皮脂の分泌にどのような影響を与えるのかは、このページで確認した文献からは断定できません。皮脂の分泌量と肌の状態によって異なり、診療で経過を見ながら調整します。

四つ目は、真皮層に浅く注入するスキンボトックス(Dermotoxin)で、PTTと併せて行うことがあります。脂性肌の患者25人の額に真皮内注入した前向き研究では、機器で測った皮脂分泌が1週後と1・2・3か月後の時点で施術前より低かったと報告されています — 対照群も盲検化もない小規模な研究で、著者ら自身が無作為化・盲検・プラセボ対照の研究が必要だと書いています。頭皮を対象にした無作為化・二重盲検・プラセボ対照試験では、1か月と3か月の時点でプラセボ群より皮脂が低かったものの、4か月と6か月の時点では両群に差がありませんでした。この分野をまとめたレビューは、ボツリヌストキシンが現在使える外用薬より優れているという根拠はないと記しています。

レチノイドの処方

肌の敏感さと皮脂量に応じてトレチノイン、アダパレン、トリファロテンなどの医療用医薬品を選んで処方し、薬が肌になじむよう正しい量と頻度をお伝えする「リタッチングガイド」を併用します。夜に塗る、保湿剤と併用する、刺激があるときは頻度を調整する — これはトリファロテンの添付文書が定める使い方です。

食事と生活習慣のコーチング

GI値の高い食品に関する食事ガイドをお渡しし、生活習慣の見直しもあわせてご案内します。食事の調整で確認されている結果はニキビの病変数の減少であり、皮脂の分泌量が減ったという結果ではありません。

Low Pulse PTT

パルス幅(Pulse Width)を低くしたThe Otherの設定を用い、皮脂腺の領域に熱を集中させる方法で行います。設定と実施するかどうかは、皮脂の分泌量と肌の状態を見て診療で決めます。

スキンボトックス(Dermotoxin)の併用

真皮層に浅く注入し、皮脂分泌にかかわる神経伝達にはたらきかける施術で、PTTと併せて行うことがあります。小規模な研究で報告された結果であり、減り方には個人差があります。

経過と回復について

皮脂には紫外線を防ぐ、抗菌、脂溶性の抗酸化物質を運ぶといった役割があると考えられており、分泌が3時間あたり0.5mg/10cm²を下回ると乾燥症状が出ることがあります。そのため、皮脂をゼロにすることは治療の目標になりえません。油分を取り除くことだけに目を向けてバリアが傷つくと、赤み・乾燥・刺激が長く残ることがあります。

目標は、テカリが悩みになる程度を下げることです。どこまで下がり、どれくらい続くかを、このページで確認した文献だけで一つの数字として示すのは難しいところです。たとえば真皮内へのボツリヌストキシン注入は、頭皮を対象にした無作為化比較試験で3か月の時点まではプラセボ群と差がありましたが、4か月の時点では差がありませんでした。効果が出始める時期や持続期間、通常の回数は、一人ひとりの皮脂分泌量と肌の状態によって変わるため、対面の診療で確認します。

施術後のケア

皮脂が多いからといって、キュッと音がするほど強く洗い流すことは役に立ちません。強い界面活性剤は角層の脂質や酵素、天然保湿因子を溶かし出してバリア機能を弱め、浸透した界面活性剤は角層脂質の並びを乱します。その結果、経表皮水分喪失が増え、炎症と酸化ストレスが生じて、それが赤み・乾燥・不快感・刺激として感じられます。強いアルカリ性の石けんやアルコール入りの化粧水で一日に何度もこすって拭き取るやり方は避けます。こうすると皮脂がかえって増えるという因果関係はこのページで確認した文献にはありませんが、バリアが傷ついて赤み・乾燥・刺激が出るというだけでも避ける理由になります。

トリファロテンを処方された場合は、夜、清潔で乾いた肌に薄く塗り、治療を始める時点から保湿剤を一緒に使います。目と唇、小鼻のわきのしわ、粘膜には付かないようにします。紅斑や鱗屑(皮むけ)、乾燥、ひりつきが強いときは、塗る頻度を減らすかいったん中止し、診療で調整します。

外用レチノイドを使うと、紅斑、鱗屑、乾燥、ひりつきやほてりが出ることがあります。一般用医薬品のアダパレンのラベルは、こうした刺激は使い始めの数週間に起こりやすいと記しています。

敏感な方では刺激がより強く出ることがあります。トレチノインの添付文書は、肌が過度に赤くなったり腫れたり、水疱やかさぶたができたりすることがあると記し、その場合は肌が回復するまで中止するか、耐えられる程度に調整するよう定めています。

レチノイドを塗っている間は、紫外線に対する肌の反応が強くなります。トレチノイン含有製剤の添付文書は治療中に光線過敏が起こりうると明記しており、アダパレンとトリファロテンも紫外線に無防備にさらされることを最小限にするよう定めています。紫外線対策は任意のものではなく、使い方の一部です。添付文書は、日光にあたることを最小限にし、SPF30以上の日焼け止めと肌を覆う衣服を使い、日焼けマシンや日焼けベッドは避けるよう定めています。日焼けしている場合は、治るまで塗りません。風や寒さといった厳しい気候も刺激になることがあります。

食事は、前に書いた根拠の範囲で参考にします。グリセミック負荷の低い食事を12週間続けた研究で減ったのはニキビの病変数で、皮脂の分泌量はその研究の測定項目ではありませんでした。

部位によって変わること

額・鼻・あごにつながるTゾーンでテカリや黒ずみ(ブラックヘッド)を先に感じる方が多く、両頬と目元、フェイスラインの外側(Uゾーン)は乾燥しやすいとおっしゃる方が多くいらっしゃいます。

部位ごとに皮脂腺の密度がどれだけ違うかを数値で比べた資料は、このページでは確認できませんでした。ただ、Tゾーンの油分を抑えようとして頬のバリアを傷めないよう、洗顔・保湿・薬の塗り方の強さを部位によって分けて調整します。

似て見える他のケース

テカリと一緒に顔が赤くなってかゆみがあり、黄色っぽく浮いた角質がくり返すようなら、脂漏性皮膚炎もあわせて見る必要があります。脂漏性皮膚炎は、頭皮や顔、間擦部など皮脂腺の多い部位に丘疹鱗屑性の形で現れるよくある炎症性皮膚疾患で、毛包を中心としたサーモンピンク色の丘疹や局面に、細かい白い鱗屑と黄色っぽい痂皮(しばしば「脂ぎった鱗屑・痂皮」と表現されます)を伴います。発症は、皮膚の常在菌、とくにマラセチア属と、皮膚表面脂質の組成、個人の感受性が絡み合った結果と考えられています — 皮脂が多いと脂漏性皮膚炎になる、という因果として読める関係ではありません。

治療の軸も油分のケアとは同じではありません。外用抗真菌薬を第一選択とするよう勧めた専門家グループの見解があり、症状が強いときや悪化したときには外用ステロイドを使います。油分を減らすケアとは方向が違うため、両方をあわせて扱うことになります。

鼻や頬のまわりがくり返し赤くなり、細い血管が透けて見え、丘疹や膿疱が出てくるようなら、酒さ(rosacea)も鑑別の対象です。酒さは顔の中央部に起こるよくある慢性炎症性疾患で、面皰(コメド)がないことがニキビと見分ける手がかりになります。瘤腫型では、とくに鼻で皮脂腺の肥大を伴います。紫外線や香辛料、天候の変化、アルコール飲料がよくある誘因で、まず行う管理は誘因を避けることと、pHバランスに配慮した洗顔料、SPF30以上の広域スペクトルの日焼け止め、保湿剤です。どちらにあたるかは症状の一覧で自分で見分けられるものではないため、対面の診療で確認します。

よくあるご質問

皮脂が多いほうかどうかは、どうやって確かめますか?

皮脂の分泌量は、3時間あたりmg/10cm²という単位で測る値です。成人平均が3時間あたり1mg/10cm²で、1.5mg/10cm²を超えると過剰とみなされます。鏡やあぶら取り紙で代わりに見分けられる値ではないため、計測と診療を通じて確認します。

甘いものや小麦粉を控えれば、皮脂は減りますか?

食事の調整で確認されている結果は、皮脂の分泌量ではなくニキビの病変数の減少です。グリセミック負荷の低い食事を12週間続けた無作為化比較試験で病変数が対照群より多く減り、著者らは体重減少の効果と食事の効果を切り分けられなかったと記しています。同じ研究グループの別の論文では、皮膚表面脂質の脂肪酸組成が変わりました。高グリセミック負荷の食事や乳製品がインスリン・IGF-1のシグナルを高めて皮脂腺の脂質合成経路を刺激するという説明が示されてきましたが、それは解釈の枠組みであって、皮脂が減るという計測結果ではありません。

スキンボトックスを打つと、表情がこわばりますか?

スキンボトックスは表情をつくる筋肉ではなく、皮膚の真皮層に浅く細かく注入する施術なので、筋肉に打つ注射とは目的も深さも違います。関連する研究で報告された有害事象は主にチクチクする痛みと内出血で、一時的なものでおさまりました。この分野をまとめたレビューは、アレルギー反応や顔面神経麻痺、重い麻痺といった目立つ有害事象は報告されていないと記しており、頭皮を対象にした無作為化比較試験でも重大な有害事象は見られませんでした。ただし多くは10〜50人規模の小さな研究で、まれな反応まで確認されたわけではないため、注入部位と量は施術前の診療で決めます。

飲む皮脂抑制薬(イソトレチノイン)も使いますか?

皮脂腺そのものを縮小させる内服のイソトレチノインは皮膚科で使われる薬ですが、このページで説明している治療は外用レチノイドと施術が中心です。内服薬が必要な状態かどうかは診療で判断します。この薬は妊娠中または妊娠の可能性がある場合には絶対禁忌で、服用前・服用中・中止後まで確実な避妊と定期的な妊娠検査が求められます。すでに服用している場合は、添付文書が警告していることも知っておく必要があります — 中性脂肪の上昇(約25%で明らかな上昇、800mg/dLを超えた例の報告)、肝酵素の軽度〜中等度の上昇(約15%)、うつと精神病、まれに自殺に関連する行動です。また、長時間紫外線にあたること、ワックス脱毛、皮膚のリサーフェシングは6か月間避けることとされています。

脂性肌でも保湿剤は塗ったほうがいいですか?

レチノイドを処方されている場合、保湿剤を一緒に使うことは添付文書が定める使い方です。トリファロテンの添付文書は、治療を始める時点から保湿剤を使い、必要に応じて塗る頻度を減らすか中止するよう定めています。保湿を省くと皮脂が増えるという根拠はこのページで確認した文献にはありませんが、強い洗顔や刺激でバリアが傷つくと赤みや乾燥が出ることは報告されています。

皮脂過多と毛穴の開きは、どんな関係ですか?

二つは測る対象が違います。皮脂過多は分泌される量を、毛穴の開きは表面にある孔の面積を見ます。同じ施術で二つの値がともに下がったという小規模な研究はありますが、一方が他方の原因であるという根拠ではなく、どちらを先に扱うべきかという答えも確認した文献にはありません。何が主な悩みなのかによってアプローチが変わるため、診療で両方をあわせて確認します。

このページは施術に関する一般的な情報であり、診断や治療の推奨ではありません。同じお悩みでも肌の状態により適した施術は異なるため、実際の選択は対面診療で決定します。個人差があります。

参考文献

  1. Sebaceous gland lipids Dermatoendocrinol 2009 (Picardo M, Ottaviani M, Camera E, Mastrofrancesco A)
  2. Oily Skin: A review of Treatment Options J Clin Aesthet Dermatol 2017 (Endly DC, Miller RA)
  3. A low-glycemic-load diet improves symptoms in acne vulgaris patients: a randomized controlled trial Am J Clin Nutr 2007 (Smith RN, Mann NJ, Braue A, Mäkeläinen H, Varigos GA)
  4. The effect of a low glycemic load diet on acne vulgaris and the fatty acid composition of skin surface triglycerides J Dermatol Sci 2008 (Smith RN, Braue A, Varigos GA, Mann NJ)
  5. Diet in acne: further evidence for the role of nutrient signalling in acne pathogenesis Acta Derm Venereol 2012 (Melnik BC)
  6. Safety and efficacy of intradermal injection of botulinum toxin for the treatment of oily skin Dermatol Surg 2013 (Rose AE, Goldberg DJ)
  7. Intradermal Botulinum Toxin A Injection for Scalp Sebum Secretion Regulation: A Multicenter, Randomized, Double-Blinded, Placebo-Controlled, Prospective Study in Chinese Subjects Aesthet Surg J 2023 (Li Y, Chen X, Luo X, Li L, Lin Y)
  8. Botulinum Neurotoxin Type A in the Treatment of Facial Seborrhea and Acne: Evidence and a Proposed Mechanism Toxins (Basel) 2021 (Rho NK, Gil YC)
  9. Treatment of enlarged pores with the quasi long-pulsed versus Q-switched 1064 nm Nd:YAG lasers: A split-face, comparative, controlled study Laser Ther 2011 (Roh MR, Goo BC, Jung JY, Chung HJ, Chung KY)
  10. Cleansing Formulations That Respect Skin Barrier Integrity Dermatol Res Pract 2012 (Walters RM, Mao G, Gunn ET, Hornby S)
  11. Seborrheic Dermatitis StatPearls 2024 (Tucker D, Syed HA, Masood S)
  12. Rosacea StatPearls 2023 (Farshchian M, Daveluy S)
  13. Differin 0.1% w/w Gel — Summary of Product Characteristics Galderma (U.K.) Limited, 2022-10-04 改訂
  14. Treclin 1%/0.025% w/w Gel (clindamycin/tretinoin) — Summary of Product Characteristics Viatris Products Limited, 2026-02 改訂
  15. RETIN-A (tretinoin) cream/gel 添付文書 Physicians Total Care / Ortho-McNeil, 2001-02 改訂
  16. AKLIEF (trifarotene) Cream 0.005% 添付文書 Galderma Laboratories, L.P., 米国初回承認 2019
  17. differin gel (adapalene 0.1%) OTCラベル Galderma, 2022-12 改訂
  18. ACCUTANE (isotretinoin) capsules ラベル JG Pharma Inc., 2022-09 改訂

あわせて読みたい情報

一覧